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墓じまいの手続きと費用|進め方・必要書類・トラブル回避のコツを葬儀社が解説

ご葬儀の豆知識

墓じまいの手続きと費用|進め方・必要書類・トラブル回避のコツを葬儀社が解説

2026年07月24日

「遠方のお墓を管理し続けるのが難しい」「後を継ぐ人がいない」——そうした事情から墓じまいを考える方が近年増えています。とはいえ、何から始めればよいのか、費用はどのくらいかかるのか、手続きでつまずかないか、不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、墓じまいの基本から進め方、必要書類、費用の目安、トラブルを避けるコツまでを、葬儀のプロがわかりやすく解説します。

墓じまいとは?基本を解説

墓じまいとは、今あるお墓を撤去・解体して更地に戻し、墓地の使用権を管理者に返還することをいいます。取り出したご遺骨は、別の供養先へ移すのが一般的です。この一連の手続きは、法律上「改葬(かいそう)」と呼ばれます。

墓じまいを検討する背景には、少子高齢化や核家族化、お墓の遠方化などがあります。「子や孫に管理の負担を残したくない」「無縁墓になってしまう前に区切りをつけたい」という思いから、前向きな選択として墓じまいを選ぶ方も少なくありません。

墓じまいの後、ご遺骨の移し先としては次のような選択肢があります。故人やご家族の考え方、費用、通いやすさなどをふまえて検討するとよいでしょう。

  • 永代供養墓(合祀墓・納骨堂など)
  • 樹木葬
  • 手元供養・散骨
  • 自宅近くの新しいお墓への移設

墓じまいの進め方・手続きの流れ

墓じまいは、思い立ってすぐに石材店へ依頼すればよいというものではありません。行政手続きや関係者との調整が必要になるため、順序を押さえて進めることが大切です。一般的な流れは次のとおりです。

  • ①家族・親族に相談する:後々のトラブルを避けるため、まず身内の理解を得ます。
  • ②移し先(新しい供養先)を決める:受け入れ先が決まらないと改葬許可が下りません。
  • ③現在の墓地管理者へ連絡する:お寺の場合は住職へ相談し、離檀の意向も伝えます。
  • ④改葬許可の手続きをする:市区町村役場で改葬許可証を取得します。
  • ⑤閉眼供養・遺骨の取り出しを行う:僧侶に読経を依頼し、魂抜きをしてもらいます。
  • ⑥墓石を撤去し、更地に戻して返還する:石材店が解体・整地を行います。
  • ⑦新しい供養先へ納骨する:改葬許可証を提出して納骨します。

全体では、移し先の検討から納骨までに2〜6か月ほどかかることが多いようです。お寺や役場、石材店とのやり取りが重なるため、余裕をもったスケジュールで進めることをおすすめします。

墓じまいにかかる費用の目安

墓じまいの費用は、お墓の面積や立地、移し先の種類によって大きく変わります。あくまで一般的な目安ですが、内訳とおおよその金額を表にまとめました。地域や石材店、寺院によって差があるため、実際には複数の見積もりを取って確認することが大切です。

項目 内容 費用の目安
墓石の撤去・整地 解体・処分・更地化(1㎡あたり) 約10〜15万円
閉眼供養(お布施) 魂抜きの読経 約3〜10万円
離檀料 寺院墓地の場合の御礼 約5〜20万円
改葬許可などの行政手続き 証明書発行手数料など 数百〜数千円
新しい供養先の費用 永代供養墓・樹木葬など 約5〜100万円

合計では、30万〜100万円程度に収まるケースが多いとされますが、条件によってはこれを上回ることもあります。特に離檀料や移し先の費用は幅が大きいため、早い段階で見当をつけておくと安心です。

墓じまいのマナー・注意点

墓じまいは金銭面だけでなく、人間関係の面でも配慮が必要です。とくに次の点に注意すると、後々のわだかまりを防ぎやすくなります。

第一に、家族・親族への事前相談は欠かせません。お墓は先祖代々のものであり、当人だけの判断で進めると「勝手に決めた」と受け取られてしまうことがあります。関係者の理解を得たうえで進めましょう。

第二に、寺院墓地の場合は住職への伝え方が重要です。長年お世話になった感謝を示しながら、丁寧に離檀の意向を伝えることで、離檀料をめぐる行き違いを避けやすくなります。離檀料は法律上の義務ではありませんが、御礼として包むのが慣例です。

第三に、石材店選びも慎重に行いましょう。寺院墓地では指定業者が決まっている場合もあります。相見積もりを取り、作業範囲や処分費用が明確な業者を選ぶと安心です。

よくある質問

Q. 改葬許可証はどこで発行してもらえますか?

A. 現在お墓がある市区町村の役場で発行します。多くの場合、移し先の「受入証明書」や現墓地管理者の「埋葬証明書」を添えて申請します。自治体によって必要書類や様式が異なるため、事前に窓口へ確認するとよいでしょう。

Q. 遺骨を自宅で保管し続けても問題ありませんか?

A. ご遺骨を自宅で手元供養することは法律上問題ありません。ただし、庭など自分の敷地に埋めるのは法律で認められていないため注意が必要です。将来的にどこかへ納める場合は、改めて手続きが必要になります。

Q. 離檀料はどうしても支払わなければいけませんか?

A. 離檀料に法的な支払い義務はありません。とはいえ、これまでの感謝の気持ちを表す御礼として包むのが一般的です。金額に不安がある場合は、地域の相場を参考にしつつ、住職と丁寧に相談することをおすすめします。

まとめ

  • 墓じまいは、お墓を撤去して更地に戻し、遺骨を別の供養先へ移す「改葬」の手続き。
  • 進め方は「家族相談→移し先決定→管理者連絡→改葬許可→閉眼供養→撤去→納骨」の順。
  • 費用の目安は総額30万〜100万円程度。撤去・離檀料・移し先で幅がある。
  • 家族・寺院への事前相談と、相見積もりでトラブルを防ぐことが大切。

ファミリーホールでは、墓じまい後の永代供養や納骨に関するご相談も承っておりますので、進め方に迷われた際はお気軽にお問い合わせください。