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ふくさの使い方と色の選び方|香典の包み方・渡し方のマナーを葬儀社が解説

ご葬儀の豆知識

ふくさの使い方と色の選び方|香典の包み方・渡し方のマナーを葬儀社が解説

2026年06月30日

お通夜やお葬式に香典を持参する際、「ふくさ(袱紗)は必要なのか」「どんな色を選べばよいのか」と迷われる方は多いものです。香典をふくさに包んで持参するのは、大人として身につけておきたいマナーの一つです。この記事では、ふくさの種類や弔事にふさわしい色の選び方、香典の包み方から受付での渡し方まで、葬儀社の視点でわかりやすく解説します。

ふくさ(袱紗)とは?

ふくさとは、香典や祝儀などの金封を包む四角い布のことです。もともとは大切な贈り物にほこりや汚れがつかないよう包んだことに由来し、現在では「相手への礼儀」「金封を丁寧に扱う気持ち」を表すものとして用いられます。

香典をそのままバッグやポケットに入れて持参するのは、折れたり汚れたりするだけでなく、マナーの面でも望ましくありません。ふくさに包むことで、故人やご遺族への敬意を示すことができます。

ふくさの種類と色の選び方

ふくさにはいくつかの種類があり、慶事(お祝い)と弔事(お悔やみ)で使う色が異なります。まずは種類を知っておきましょう。

種類 特徴 向いている方
金封ふくさ 挟むだけの簡易タイプ。扱いやすい 初めて用意する方
爪付きふくさ 布を包んで爪で留める。きちんと感がある 幅広い場面で使いたい方
台付きふくさ 台がついており金封が安定する 慶弔両方で使いたい方

色は用途によって使い分けます。弔事では、紺・グレー・深緑・うぐいす色などの寒色系・地味な色を選びます。慶事では赤やオレンジなどの暖色系を使います。紫は慶事・弔事のどちらにも使える便利な色のため、一つ持っておくなら紫がおすすめです。

香典の包み方(弔事の場合)

弔事では、ふくさの開きが左側にくるように包むのが基本です。慶事とは包む向きが逆になるため注意しましょう。

  • ふくさをひし形になるように広げ、中央よりやや右に香典袋を置きます。
  • 右→下→上→左の順に布をたたみます(弔事は最後に左をかぶせる形)。
  • 金封ふくさの場合は、左開きになるように香典袋を挟みます。

「右開き」は慶事、「左開き」は弔事と覚えておくと迷いません。包む向きは故人を悼む気持ちを表す大切なマナーです。

受付での香典の渡し方

受付では、ふくさのまま渡すのではなく、その場で香典袋を取り出して渡すのが正しい作法です。

  • 受付で「この度はご愁傷さまです」など、お悔やみの言葉を一言添えます。
  • ふくさから香典袋を取り出し、ふくさを軽くたたんでその上に香典袋をのせます。
  • 香典袋の表書きが相手から読める向きにし、両手で差し出します。

袱紗を座布団のように使い、その上にのせて渡すと、より丁寧な印象になります。

ふくさがないときはどうする?

急な訃報でふくさを用意できない場合もあります。その際は、無理に裸で持参するのではなく、次のもので代用できます。

  • 地味な色のハンカチ:紺やグレーなど落ち着いた色の無地ハンカチで包みます。
  • 小さな風呂敷:寒色系の無地のものであれば代用可能です。

白や派手な柄のものは避けましょう。ふくさは数百円から購入できるため、一つ用意しておくと急なときにも安心です。

ふくさを使うときに気をつけたいこと

細かな点ですが、次のマナーを押さえておくと、より丁寧な印象になります。

  • 慶事と弔事で色・包み方を分ける:明るい色のふくさを弔事に使うのは避けます。色と開きの向き(弔事は左開き)をセットで覚えましょう。
  • 新札を避ける:香典には、あらかじめ用意していた印象を与える新札は使わないのが一般的です。新札しかない場合は一度折り目をつけます。
  • 金額に見合った袋を選ぶ:香典の金額が大きいときは、それに合った格の香典袋を選び、ふくさで包みます。
  • 取り出しやすい向きで包む:受付でスムーズに渡せるよう、表書きの向きを意識して包んでおくと慌てません。

これらは難しい作法ではなく、少し意識するだけで実践できます。落ち着いて行動することが、何よりの心遣いになります。

よくある質問

Q. ふくさの色は紫だけ持っていれば大丈夫ですか?

A. はい。紫は慶事・弔事のどちらにも使えるため、一つだけ用意するなら紫が便利です。ただし弔事専用で揃えるなら、紺やグレーなどの寒色系が無難です。

Q. 香典をふくさに入れずに持参するのはマナー違反ですか?

A. 厳密な違反ではありませんが、ふくさに包むのが丁寧な作法とされています。用意できない場合は地味な色のハンカチで代用しましょう。

Q. ふくさはどこで購入できますか?

A. 百貨店の礼服売り場、文具店、仏具店、量販店などで購入できます。慶弔両用の紫のものを一つ持っておくと幅広く使えます。

まとめ

ふくさの使い方と色の選び方のポイントを整理すると、次のとおりです。

  • 香典はふくさに包んで持参するのが丁寧な作法
  • 弔事は紺・グレーなど寒色系、慶弔両用なら紫が便利
  • 弔事は「左開き」になるように包む
  • 受付では香典袋を取り出し、表書きを相手に向けて両手で渡す

ふくさは、故人とご遺族への敬意を表す大切なマナーの一つです。ファミリーホールでは、葬儀の作法やマナーに関するご相談も承っておりますので、分からないことがあればお気軽にお尋ねください。